北海道旭川市の公証役場の女性職員が、上司の50代の男性から繰り返しセクハラ行為を受け、拒むと暗に退職を迫られたとして、損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、北海道旭川市にある旭川公証人合同役場に勤務する女性職員です。
訴えによりますと、去年7月から11月にかけて、上司の50代の男性から食事に誘う内容やハートマークのついたメッセージが、昼夜を問わず繰り返しスマートフォンに送られたほか、職場で体を触られるなどのセクハラ行為を受け、それを拒むと「将来のこと考えているの。辞めるんだったら早くいってもらわないと」などと、暗に退職を迫られたとしています。
その結果、不眠症などになり、休業を余儀なくされたなどとして、男性に対しおよそ580万円の損害賠償を求める訴えを20日、旭川地方裁判所に起こしました。
女性職員は、旭川市内で記者会見し、「人権を無視した信じがたい言動について強い憤りを感じます。同じような思いをする労働者を出さないためにも訴えを起こしました」と述べました。
一方、上司の男性はNHKの取材に対し、「訴状が届いていないので、コメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190520/k10011922681000.html(掲載元リンク切れ)