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コロナ患者の受け入れ拒否 旭川医科大学学長がクラスター発生病院に「なくなるしかない」と暴言音声

旭川医科大学病院 ©文藝春秋(文春オンライン)

旭川医科大学病院 ©文藝春秋(文春オンライン)

国内最大級のクラスター(感染集団)が複数の病院で発生し、自衛隊看護師が派遣されるなど医療崩壊の渦中にある北海道旭川市。

北海道医師会は12月14日、記者会見を開き、独自の「医療緊急事態宣言」を発表した。

旭川の医療崩壊のきっかけとなったのが、11月上旬から新型コロナウイルスのクラスターが発生し、現在までに患者や職員ら200人以上が感染した慶友会吉田病院。

感染を封じ込められず、クラスターが発生してしまった同病院は、同じ市内にある国立旭川医科大学病院を名指しして、ホームページ上に、「感染患者の受け入れ拒否で転院が遅れた」などと批判(12月1日付け、現在は削除)し、波紋を呼んでいた。

なぜ旭川医科大学病院は、コロナ患者の受け入れを拒否したのか。

「週刊文春」が旭川医科大学病院の関係者に取材を重ねると、同大学の吉田晃敏学長(68)の意向だったことが分かった。

足掛け14年にわたって大学トップに君臨し、大学病院に対しても強い影響力を持っている吉田学長が、「受け入れは許さない」などと病院長に言い渡し、クラスター発生の初期段階で受け入れを拒否させていた。

今回「週刊文春」に証言したのは、旭川医大幹部のA氏。12月14日現在、吉田病院の職員・患者あわせて計200人超が感染し、死者は34人にものぼっているが、A氏は苦渋の表情でこう悔やんだ。

「他の病院は受け入れているのに旭川医大だけが(当初)受け入れを拒否した。あの時即対応できていれば、クラスターを早く終息させられた可能性があったのに……」

「週刊文春」では、11月17日に吉田学長と十数人の病院幹部らが集まった会議の場の音声を独自に入手。そこで、吉田学長はこう発言していた。

「コロナを完全になくすためにはあの病院(クラスターが発生した吉田病院のこと)が完全になくなるしかない、ということ」

「ここの旭川市の吉田病院があるということ自体が、ぐじゅぐじゅ、ぐじゅぐじゅとコロナをまき散らして」

「週刊文春」編集部の取材に対して、吉田学長は次のように回答した。

――会議で「コロナをなくすためにはあの病院がなくなるしかない」と発言をしたか?

「言うわけないだろ。いや、例えば言うとすると、なんか理由があるんですよ」

コロナの感染拡大で医療従事者の負担が増す中、国立大学トップの言動が適切だったのか、論議を呼びそうだ。

吉田学長を巡っては、近年、入学式や卒業式の遅刻、ドタキャンや、職員を集めた説明会での朦朧ぶりが問題視されていたことも新たに判明し、12月17日(木)発売の「週刊文春」では、吉田学長への直撃インタビューも含めて、旭川医科大学病院で何が起きているのかを詳報する。

https://bunshun.jp/articles/-/42276#asahikawa

「コロナまき散らす」発言で釈明文書 旭川医大学長

旭川医大の学長選で無投票での4選が決まり、会見した吉田晃敏学長=2019年3月19日、北海道旭川市(朝日新聞)

旭川医大の学長選で無投票での4選が決まり、会見した吉田晃敏学長=2019年3月19日、北海道旭川市(朝日新聞)

新型コロナウイルスの感染拡大が続く北海道旭川市で、旭川医科大学の吉田晃敏学長がコロナ対応の医療体制を巡り不適切な発言をしたと「文春オンライン」が16日報じた。大学側は17日、発言があったことは認め、「関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけした」としたうえで「(音声の)切り取られ方が本学、特に吉田学長の意図とかけ離れたものと言わざるを得ない」などとするコメントを出した。

文春オンラインによると、吉田学長はクラスター(感染者集団)が発生した市内の吉田病院について、11月17日にあった学内の会議で「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない、ということ」「この旭川市に吉田病院があるということ自体が、ぐじゅぐじゅ、ぐじゅぐじゅとコロナをまき散らして」などと発言したとされる。文春オンラインは吉田学長のものとされる音声データも公開した。

これを受け、旭川医大は17日に吉田学長名でコメントを公表。「音声は大学運営会議でのものと認められます」と認めたうえで、「『なくなるしかない』といった私の発言は、吉田病院の閉鎖等を望むことを意味するものではありません」「なくなるしかないのは、吉田病院ではなく、吉田病院の新型コロナウイルス感染症です」などとし、「不適切な発言であったと深く反省しています」とした。

「まき散らす」という発言については、吉田病院からコロナ患者を受け入れた他の病院で「院長自らが『医療崩壊』という激しい言葉で現状を語る事態に陥っていることを説明した際に使われた表現」などと説明している。

文部科学省国立大学法人支援課は朝日新聞の取材に対し、「大学に対し、学長の発言の事実確認を進めており、結果を踏まえて対応を検討する」としている。

吉田病院では11月初めにクラスターが発生し、入院患者や職員の間で感染が拡大。今月17日時点で計207人が感染する大規模クラスターとなっている。鈴木直道知事の災害派遣支援の要請を受け、今月9日には自衛隊の看護官ら5人が治療の支援に入った。(井上潜、本田大次郎)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b40d345ed8988469db05f3214518d17a6bfc479e

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